はじめに
プレハブから生成したオブジェクト(インスタンス)のいくつかを編集したい時に便利なのがプレハブバリアントです。
これを使うとオブジェクトの管理がしやすくなりますので、本記事では使い方について解説します。
また、バージョン2022から便利になった変更点についても紹介していきます。
プレハブバリアントとは
プレハブ バリアント(Prefab Variant)は、元となるプレハブから派生し、一部のプロパティやコンポーネントを変更した新しいプレハブのことを指します。
つまり、元のプレハブを基本として、バリエーションを持った新たなプレハブを作成することができる仕組みです。
プレハブバリアントの作成方法
プレハブバリアントを作成するには、プレハブを作成するときと同様にヒエラルキーからプレハブインスタンスを選択して、プロジェクトビューにドラッグ&ドロップします。

すると、以下のように聞かれるので、Prefab Variantを選択すると作成できます。

プレハブバリアントを解除するには
バリアントも通常のプレハブと同様に、プロジェクトビューから解除したいオブジェクトを右クリックし、Prefab > Unpack Completely から解除できます。

プレハブバリアントの編集方法
プレハブの編集と同様に、プレハブバリアントをダブルクリック、もしくはインスタンスのインスペクターからopenを選択して編集モードにします。

今回は、プレハブバリアントを編集して水色のオブジェクトを追加してみました。

もちろん、編集しても元のプレハブインスタンスには適用されません。

元のプレハブを変更するとどうなる?
ここで元のプレハブを編集してみます。
緑色のマテリアルを設定してみると、プレハブバリアントの方にも適用されました。

このように、元のプレハブの編集内容がバリアントの方にも反映されます。
バリアントのバリアントを作成することも可能
ちなみに、バリアントのバリアントも作成することができます。
あまりやりすぎると管理が複雑になってしまいますが、Unityバージョン2022から、バリアントの管理がしやすくなりました。
インスペクターのこちらをクリックすると、

現在選択したプレハブの、元のプレハブやバリアントを確認することができます。

おわりに
プレハブバリアントの紹介でした!
プレハブは使っているのに、結局1つずつ編集している方は、ぜひバリアントを活用してみましょう。