はじめに
2023年2月28日、日本全国の都市モデルを利用できる『PLATEAU SDK for Unity』がUnityアセットストアに公開されました。
PLATEAUとは、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクトであり、都市のデータを誰もが自由に利用できることで、まちづくりをはじめとした様々なユースケースが生み出されることを狙いとして推進されています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000238.000016287.html
Unityアセットストアに公開されたことで、モデルのインポートが簡単にできるようになったので、これを機に使ってみました。
使い方
Unityアセットストアから無料でインストールできます。
こちらに、モデルのインポート方法などの一通りの使い方が載っています。
Unityバージョン
PLATEAU SDK for Unityは、Unity 2021.3が対応しています。
今回は、2021.3.8f1で実施しました。
渋谷のデータを取り込んでみる
インストールすると、画面上のPLATEAU > PLATEAU SDKからウィンドウを表示できます。
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インポート元をローカルかサーバーで選択できますが、2023年3月12日現在、サーバーで利用できるデータが少ないため、ローカルでインポートしてみます。
こちらから、CityGML形式の3Dデータをダウンロードします。
東京都23区のCityGML形式のデータを選択してダウンロードします。
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ファイルサイズが大きめなので、PC空き容量には注意!
ダウンロードができたらzipファイルを展開します。
フォルダパスには、udxから階層が一つ上のフォルダを選択します。
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範囲選択では、Unity上でインポートする範囲を指定します。地図が表示されるので、渋谷駅周辺を選択します。
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選択ができたらモデルをインポートします。インポートには時間がかかるので気長に待ちます。
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インポート結果
無事、モデルがインポートできました。上から見た様子です。
白い建物は、テクスチャが対応されていない都市のようです。
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渋谷スクランブル交差点あたりを見てみると、建物のテクスチャが細かく表示されているのがわかります。
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空には、スカイボックスアセットを使用しました。
AllSky Free – 10 Sky / Skybox Set
地面が白くなっていますが、不要なら非表示にしましょう。
現実の景観と異なる地物について
https://project-plateau.github.io/PLATEAU-SDK-for-Unity/manual/ImportCityModels.html
地物の種類で「土地利用」と「災害リスク」については、
情報の範囲を示す目印として白い板の3Dモデルが表示されます。
この白い板はリアルな景観のみを求める際には不要になるので、
土地利用と災害リスクに関するデータが不要な場合は
インポートしないか、インポート後オフにすることを推奨します。
おわりに
Unityアセットストアから渋谷をインポートしてみました。リアルな建物のモデルが無料で誰でも使えるので、いつかゲームに取り入れてみたいです。
ただし、会社のロゴなどもテクスチャに表示されているので、そのまま商用利用するのは難しそうです。利用規約を確認してから利用しましょう。