【Unity】室内の綺麗なライティング設定の方法とコツ!

はじめに

ライティングは、ゲーム開発やデザインにおいて非常に重要な要素です。

特に室内は、窓から差し込む光や、室内の光源など、シーンの雰囲気や表現力を大きく左右する要素がたくさんあります。上手にライティング設定ができれば、シーンのリアリティや没入感を向上させることができます。

また、ライティングは物体やキャラクターの視覚的な表現にも大きく関与し、表面の質感や反射の見え方にも影響するので、ゲーム全体のクオリティに直結します。

本記事では、室内を綺麗にライティングさせる方法やコツについて実際に試しながら紹介します!

事前準備

今回は、こちらの部屋アセットをモデルにして、室内のライティングをしていきます。

デモシーンでは既にライティングされているので、デモシーンのモデルだけをコピーして新しく作成したシーンにペーストしました。

ここからライティングを始めていくよ!

ライティング設定

ライティングは以下の手順で行います。それぞれ解説していきます。

室内のライティング手順

  1. ライトの配置
  2. Reflection Probeの配置
  3. ライトのベイク
  4. ポストプロセスで仕上げ

ライトの配置

Directional LightのTransform > Rotationを変えて、窓から差し込む光の向きを調整します。部屋の中が明るくなります。

Reflection Probeの配置

室内の光の反射を取り入れることで、リアルにしていきます。

HierarchyからReflection Probeを作成します。

Reflection Probeは部屋の中心に置き、インスペクターのBox Sizeを変更して、部屋が中に収まるように調整します。

さらに、Box Projection にはチェックを入れておくと、室内の反射の映り込みの品質が上がります。

ここまでできると、全体的に青みがかっていたのが改善し、影がはっきり見えるようになりました。

ライトのベイクの下準備

ライティング計算は重い処理なので、ゲームプレイ中にできるだけ計算させたくありません。そのため、あらかじめ計算をさせておく必要があります。これを、ベイクと言います。

ベイクをすることで、ゲームを重くさせずに高品質なライティングが実現できます。

ベイクをさせる前にいくつか準備することがあるので、その手順を説明します。

動かないオブジェクトはStaticにしておく

Staticにチェックを入れておいた物体は、ベイクの対象となります。逆にチェックを入れておかなければ、ゲーム中、リアルタイムにライティングが計算されることになりますので、動く物体でなければ必ずStaticにチェックを入れておきましょう。

Staticにも色々種類がありますが、Contribute GI と Reflection Probe Staticはチェックしておきます。

ライト設定

シーン中のライトはMixedか、Bakedにしておきましょう。

Reflection Probe設定

Reflection ProbeはBakedにしておきます。

ライトのベイク開始

それでは、いよいよベイクを始めます。

Window > Rendering > Lighting から、ライティング設定を開きます。

New Lighting Settings をクリックして、ライティング設定を新規作成します。

Lightingウィンドウの下にあるGenerate Lightingを押すと、ベイクが開始されます。

ベイクに時間がかかる場合は、Lightmapping Settingのクオリティを下げてみましょう。

ベイクが完了すると、室内の光の反射が反映され、リアルになりました。

ただ、室内が暗すぎるので、明るくしてみます。

窓にエリアライトの追加

Area Lightをヒエラルキーから新規作成し、窓におきます。

再びベイクさせると明るくなりました。窓から光が出ているように、エリアライトを窓に配置したため、自然な感じになりますね。

ポストプロセスで仕上げ

最後にポストプロセスのColor GradingとBloomで仕上げをします。出来上がるとこのようになります。

ガラッと見栄えが良くなりました。

ポストプロセスのインストール、使い方はこちらをご覧ください。

Color Gradingは、Mode、Temperature、Gamma、Gainをいじって調整しました。この辺りはお好みで色々試してみましょう。

さらに、Ambient Occlusionを追加すると影がはっきりつくようになるので、おすすめです。部屋の隅が暗くなりました。

おわりに

室内のライティング方法の紹介でした!

基本的には以下の流れでライティングを実施し、必要に応じて微調整しながらベイクを繰り返しましょう。ポストプロセスは、ベイクが完了してから仕上げとして最後にやると効率的です。

室内のライティング手順

  1. ライトの配置
  2. Reflection Probeの配置
  3. ライトのベイク
  4. ポストプロセスで仕上げ

ゲーム作りがゼロから学べるおすすめ動画はこちら
3D
umiをフォローする
umi studio blog
タイトルとURLをコピーしました