Unityで3Dモデルを作るのは難しそうに思えるかもしれませんが、実はProBuilderを使えば簡単に作成できます。この記事では、ProBuilderを使って「簡単な家」の3Dモデルを作る手順を紹介します。Unity初心者の方でも、一緒にステップを進めながら学べる内容になっています!
ProBuilderとは?
ProBuilderは、Unity内で3Dモデルを作成・編集できる強力なツールです。プログラミングの知識がなくても、シンプルなインターフェースを使って3D形状を作り、オブジェクトのデザインを素早く行えます。建物や風景など、ゲーム開発に必要なモデリング作業をUnityエディター内で完結できるので、初心者からプロまで多くの開発者に利用されています。
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Probuilderは、アイデアを形にするのに役立つツールなので、ぜひ活用してみましょう!
ProBuilderのインストールとセットアップ
ProBuilderはUnityに標準で含まれていないため、まずはパッケージマネージャーを使ってインストールする必要があります。以下の手順でProBuilderをインストールしましょう。
Unityを開き、上部メニューのWindow > Package Managerをクリックします。
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「Unity Registry」の項目を選び、リストの中から「ProBuilder」を検索します。検索結果からProBuilderを選択し、「Install」ボタンを押してインストールを開始します。
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インストールが完了すると、ProBuilderがUnityプロジェクトで使用できるようになります。
Probuildのセットアップ
次に、ProBuilderツールを使えるようにするためのセットアップを行います。
- Unityエディターの上部メニューに「Tools」という項目が追加されているので確認してください。
- 「Tools > ProBuilder > ProBuilder Window」を選択して、ProBuilderウィンドウを開きます。
このウィンドウには、基本的な形状作成や編集ツールが揃っており、ここからモデリングを開始できます。
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ProBuilderの基本的な使い方
基本形状を作ってみよう
ProBuilderでは、様々な基本形状を素早く作成できます。家を作る前に、まず基本的な操作に慣れておきましょう。
ProBuilderウィンドウのツールバーの「New Shape」ボタンをクリックします。
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シーンビューにウィンドウが現れるので、好きな形状(キューブ、球体、シリンダーなど)を選択して、シーン上にドラッグをして作成します。
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オブジェクトの形状編集
ProBuilderの強みは、作成した形状を詳細に編集できることです。オブジェクトの頂点(Vertex)、辺(Edge)、面(Face)を個別に操作できます。
- シーンビューの上部に現れるアイコンを使って、編集モードを切り替えます。
- 頂点、辺、面を選んで、オブジェクトの形状を自由に変更しましょう。例えば、面を選んで引っ張ると、直方体のオブジェクトを作ることができます。
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数値でしたい場合は一番下のアイコンをクリックすると、左下にウィンドウが現れ、数値指定ができるようになります。
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これで、基本的な操作を理解しました。それでは、実際に「家」を作り始めましょう!
家の3Dモデルを作ってみよう
床・壁の作成
まずは、家の壁を作っていきます。
床を作成するために、ProBuilderウィンドウで「Cube(キューブ)」を選択し、適切な大きさにスケーリングします。
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次に、壁を作成します。「Cube(キューブ)」を使い、壁の大きさに合わせてスケールを微調整します。
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同じ手順で壁を作成し、配置します。
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屋根の作成
次に、屋根を作成します。屋根は、三角形の形状を使って表現できます。
「Cube」ではなく、「Prism」が屋根の形状にぴったりなので、これを使います。
大きさや位置を調整しておきます。
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壁をくり抜いて窓とドアを作成
窓やドアの枠は、ProBuilderの「Insert Edge Loop(エッジループ挿入)」機能を使って細かく調整できます。
辺の編集モードにしてから、どこかの1つの辺を選択して、「Insert Edge Loop」をクリックすると、選択した辺に交差するようにオブジェクトを一周する辺が作成できます。この辺は自由に動かせます。
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「Insert Edge Loop」を3回行い、ドアの形状の辺を作ります。真ん中の面を選択して、削除します。裏側も同様に削除します。
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面の削除方法
面を選択してからProBuilderウィンドウの「Delete Faces」をクリックすると削除できます。
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面を削除すると、削除したところのドアの中が見えている状態になっているので、面を埋めていきます。埋めたい面の辺を、Shiftを押しながら2つ選択し、「Bridge Edges」をクリックすると、面ができます。
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面ができました!
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他の部分も同様に埋めて、ドアの壁ができました。
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窓も同様に壁をくり抜いて作ります。
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3Dモデルの仕上げ
マテリアル設定
作成した家に色を追加して、現実感をアップさせましょう。
プロジェクトビューで右クリックをして、Create > Materialで新しいマテリアルを作成することができます。
インスペクターで自由にマテリアルの色を設定できます。
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色が設定できたら、家の各部分にドラッグ&ドロップをして適用します。例えば、壁には白いマテリアル、屋根には赤いマテリアルを使うなど、実際の家の色に近づけます。
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マテリアルアセットでリアルな質感に
今回はマテリアルを新規で作成しましたが、Unityアセットストアなどで、リアルな質感のマテリアルを入手することができます。こちらを活用してみましょう。
たとえばこちらは、リアルな木の床の無料マテリアルです。
グラフィックを向上させるには
3Dのシーンをさらに綺麗に見せるにはこちらを参照ください。
作成した3Dモデルのエクスポート方法
作成したメッシュを他の3Dモデリングツールで使用するためにエクスポートすることができます。
ProBuilderウィンドウのExportの右の「+」をクリックします。
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エクスポート先で使いたいフォーマットを選択して、エクスポートします。
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エクスポートされたメッシュを他のツールで開くことで、追加の編集やレンダリングが可能です。
まとめ
今回の記事では、UnityのProBuilderを使って、簡単な家を作る方法を紹介しました。ProBuilderを使えば、初心者でも直感的に3Dモデルを作成でき、ゲームやシミュレーションなど様々なプロジェクトに活用できます。
次は、もっと複雑な建物や、ProBuilderの高度な機能にも挑戦してみましょう。あなたのクリエイティビティを発揮して、素晴らしい作品を作り出してください!
参考リンク
さらに具体的な形状の編集については、以下の動画が参考になります。