「ゲーム用ドット絵を作りたいけど、自分で描けなくて困っている…」
そんな方でもドット絵を作れるのがChatGPTの画像生成機能。
本記事では、ChatGPTを使って生成してみた結果を紹介します。
ChatGPTでドット絵は本当に作れる?
はい、クオリティの高いドット絵が生成可能です。
ただし無料版のChatGPTで生成できますが、枚数には制限があり、制限がかかるとしばらく待つ必要があります。有料版にすることで、さらに多くの画像生成ができるようになるようです。
ChatGPTでドット絵素材を作る
プロンプトを工夫してAIに依頼する
いくつかの画像を試しに生成してみました。ChatGPTに聞いてみると、以下の要素を明確に伝えるほど生成結果が良くなるとのこと:
- サイズ(例:16×16/32×32/64×64)
- 色・形状(例:赤いりんご・青スライム)
- スタイル(例:レトロ・シンプル・かわいい)
- 背景(例:透過/透明)
具体的なプロンプトと実行例:
32×32ピクセルの赤いりんごのドット絵を、透過背景で作ってください。
はっきりとした輪郭とシンプルさを重視してください。

64×64ピクセルの勇者キャラクターのドット絵を作ってください。
青い服、茶色い髪、剣を持つ姿で、レトロゲーム風にしてください。背景は透過で。

16×16ピクセルの金色コインのドット絵を作ってください。
中心にハイライトを入れて輝いているように見えるデザインで。
背景は透明に。

ChatGPTで作ったドット絵をUnityで使う方法
AIで作成したドット絵素材は、そのままUnityに取り込んで使えます。ここでは初心者向けに、基本的な導入手順を解説します。
画像を保存する
生成した画像を PNG形式で保存 します。
※背景透過を指定していれば、そのままゲームに組み込みやすくなります。
Unityにインポートする
- Unityの Projectウィンドウ にPNGファイルをドラッグ&ドロップ
- 自動的に Texture2D(テクスチャ) として読み込まれます

インポート設定を変更する
読み込んだ画像をクリックして、Inspectorで以下の設定をします。
- Sprite Mode
- 単体素材なら
Single
- スプライトシート(複数フレーム)の場合は
Multiple
に設定
- 単体素材なら
- Filter Mode:
Point (no filter)
に変更
→ ドットがぼやけず、くっきり表示させるための設定 - Compression:
None
に変更
→ 色がつぶれたり劣化するのを防ぎます
ゲームオブジェクトとして使う
Hierarchy
にドラッグすると、そのままキャラクターやアイテムとして配置できます。

ドット絵なのに1024ピクセルの画像なので無駄にサイズが大きくなってしまっています。

画像のリサイズはこちらから設定できますが、周囲の余白も含めてリサイズされるので、きれいに64ピクセルのドット絵にはなりませんでした。ドット絵がぼやけてしまいました。

生成画像の注意点
これらの生成された画像はドット絵ですが、実際には1024×1024の画像になっています。そのままゲーム素材として使ってしまうと容量が大きくなってしまいます。さらに、周囲に余白があるため、指定したピクセル数のドット絵にするためには、周囲をトリミングして、リサイズする必要がありそうです。
複数のアイテムを一つにまとめて画像を生成することもできる
次に、一枚の中にまとめて画像を生成してもらいました。
32×32ピクセルのドット絵で、RPG用のアイテムセットを作ってください。
内容は「赤いポーション」「青いポーション」「金色のコイン」「銀の鍵」「木の宝箱」。
背景は透過にしてください。

銀の鍵は、中が透明になってしまいましたが、アイテム素材が生成できました。
Unityに取り込むと、一つ一つのアイテムは1024ピクセルよりも小さくなるので、複数をまとめて生成する方がそのまま使えそうです。


まとめ:無料版ChatGPTで画像生成をしてみた感想
ChatGPTでドット絵のゲーム素材を作成してみました。ChatGPTで生成された画像をそのまま使うこともできますが、ぼやけたり、サイズ容量が大きかったりするので、課題は残る結果になりました。複数の画像をまとめて生成すれば容量を節約して使えそうです。
- 64pxのドット絵を作るように依頼しても、生成された画像は1024pxなので容量が大きい
- 周囲に余白があるため、そのまま画像をリサイズしてもきれいなドットにはならず、ぼやけてしまう
- 別の画像編集ソフトでの周囲のトリミング、リサイズなどの加工が必要
- ChatGPT無料版ではすぐに制限になるので、ゲーム素材に使うには有料版の方が良さそう